Pgpool-II 3.7.0 文書 | |||
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Pgpool-IIはPostgreSQL 9.0から利用可能になったPostgreSQL組み込みのストリーミングレプリケーション機能と一緒に動作することができます。 ストリーミングレプリケーション向けにPgpool-IIを設定するには、master_slave_modeを有効にしてmaster_slave_sub_modeを'stream'に設定します。
Pgpool-IIではストリーミングレプリケーションととHot Standbyを併用することを前提にしています。 すなわちスタンバイデータベースでは参照クエリのみを扱うことができます。
ストリーミングレプリケーションの遅延チェックの間隔を秒単位で指定します。 デフォルト値は0で、これはチェックを行わないことを意味します
このパラメータはPgpool-IIの設定を再読み込みすることで変更可能です。
ストリーミングレプリケーションのチェックを行うPostgreSQLユーザ名を指定します。 このユーザは、すべてのバックエンドに存在しなければなりません。
注意: sr_check_userとsr_check_passwordは、sr_check_periodが0(無効)であっても、プライマリサーバの特定に使用されます。
このパラメータはPgpool-IIの設定を再読み込みすることで変更可能です。
ストリーミングレプリケーションのチェックを行うsr_check_user PostgreSQLユーザのパスワードをを指定します。 ユーザがパスワードが必要としなければ空文字('')を使用します。
このパラメータはPgpool-IIの設定を再読み込みすることで変更可能です。
ストリーミングレプリケーションの遅延チェックを行うデータベース名を指定します。 デフォルトは「postgres」です。
このパラメータはPgpool-IIの設定を再読み込みすることで変更可能です。
プラマリサーバに対するスタンバイサーバのレプリケーション遅延の許容度をWALバイト単位で指定します。 Pgpool-IIは、スタンバイサーバの遅延がこの設定レベルを超えた場合には、 load_balance_modeが有効であっても、プライマリに追いつくまでそのスタンバイノードにはSELECTクエリを送信せず、全てプライマリサーバに送るようにします。 このパラメータが0の場合は、遅延のチェックを行ないません。 この遅延閾値のチェックはsr_check_period毎に行われます。 デフォルト値は0です。
このパラメータはPgpool-IIの設定を再読み込みすることで変更可能です。
レプリケーションの遅延状況をログ出力する条件を指定します。 以下の表にこのパラメータでとることができる値のリストを示します。 'none'を指定すると、ログを出力しません。 'always'ならレプリケーションの遅延チェックを実行するたびに必ず出力します。 'if_over_threshold'を指定すると、delay_thresholdを超えたときだけ ログが出力されます。 デフォルト値は'none'です。
表 5-9. スタンバイ遅延のログ出力オプション
値 | 説明 |
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'none' | スタンバイの遅延はログ出力されない |
'always' | レプリケーション遅延がチェックされる度に、スタンバイの遅延がログ出力される |
'if_over_threshold' | delay_thresholdの値を超えた時だけ、スタンバイの遅延がログ出力される |
このパラメータはPgpool-IIの設定を再読み込みすることで変更可能です。