II. PCP コマンド

ここには Pgpool-II の PCP コマンドのリファレンス情報があります。 PCP コマンドはネットワーク経由で複数の Pgpool-II を操作する UNIX コマンドです。 注意:Pgpool-II 3.5 より、全ての PCP コマンドのパラメータ書式が変更されています。

1. PCP 接続認証

PCP ユーザ名とパスワードが $prefix/etc ディレクトリ内の pcp.conf で宣言されている必要があります(このファイルを作る方法については項3.2を参照してください)。 pcp.conf が他の場所にある場合には、 Pgpool-II の起動時に -F オプションで指定することができます。

2. PCP パスワードファイル

PCP 接続時にパスワードが指定されなかった場合、ユーザのホームディレクトリに配置された.pcppassファイルか、環境変数 PCPPASSFILEで参照されるファイルに格納されたパスワードが使用可能です(Pgpool-II 4.4以前は-w/--no-passwordオプションを指定する必要があります)。 詳細はpcp_common_optionsを参照してください。

このファイルの各行の書式は以下のとおりです:

      hostname:port:username:password
     

(この文字列の行頭に # を付けてからファイルにコピーしておけば備忘録のコメントになります。) 最初の3つのフィールドはそれぞれリテラル値か、任意のものにマッチする * を指定します。 現在の接続パラメータにマッチした最初の行の password フィールドが使用されます。 (したがって、ワイルドーカードを使用する場合には、具体的なエントリーの方を先に書きます。) エントリーの中に 「:」 か 「\」 を含む必要がある場合には、その文字を 「\」 をつかってエスケープしてください。 hostname フィールドは、host 接続パラメータとマッチします。host パラメータが指定されていなければ、ホスト名localhostがマッチします。 接続が Unix ドメインソケット接続で、host パラメータがデフォルトの PCP ソケットディレクトリパスに一致した場合も、ホスト名localhostがマッチします。

.pcppass のパーミッションはグループおよび全ユーザからのアクセスを許してはいけません。 chmod 0600 ~/.pcppass を実行してください。これよりパーミッションの制限が弱い場合には、 このファイルは無視されます。

目次
pcp_common_options --  PCP コマンドには共通する引数
pcp_node_count --  Pgpool-IIpgpool.conf で定義されたノードの総数を表示する
pcp_node_info --  指定されたノードの情報を表示する
pcp_health_check_stats --  与えられたノードIDのヘルスチェック統計データを表示する
pcp_watchdog_info --  Pgpool-II の watchdog ステータスを表示します
pcp_proc_count --  Pgpool-II の子プロセスのプロセス ID を一覧表示する
pcp_proc_info --  Pgpool-II の子プロセス情報を表示する
pcp_pool_status --  pgpool.conf のパラメータ設定値を取得する
pcp_detach_node --  Pgpool-II からノードを切り離す
pcp_attach_node --  Pgpool-II にノードを復帰させる
pcp_promote_node --  Pgpool-II のノードをプライマリに昇格させる
pcp_stop_pgpool --  Pgpool-II を指定されたモードでシャットダウンする
pcp_reload_config --  Pgpool-IIの設定ファイルを再読込します
pcp_recovery_node --  Pgpool-II のノードのデータを再同期させた上で復帰させる