[pgpool-general-jp: 1152] Re: レプリケーション遅延確認の不具合について
Yugo Nagata
nagata @ sraoss.co.jp
2013年 3月 29日 (金) 21:58:09 JST
齋藤様
長田です。お世話になっております。
ご連絡ありがとうございます。
パッチをレポジトリにコミットしました。
今回の修正は次期リリースバージョンに反映されます。
On Fri, 29 Mar 2013 14:48:15 +0900
Hidenori Saitoh <saitoh_hidenori_b1 @ lab.ntt.co.jp> wrote:
> 長田様
> 齋藤です。お世話になっております。
>
> ご対応およびご連絡ありがとうございます。
>
> パッチを適用したところ、問題となっていた事象が発生しなくなりました。
>
> よろしくお願い致します。
>
> (2013/03/29 11:13), Yugo Nagata wrote:
> > 齋藤さま
> >
> > 長田です。
> >
> > ご報告と解析を頂きありがとうございました。
> >
> > ご指摘の通り、遅延が閾値内に収まっている場合にも関わらず「behind -160 bytes」
> > と負の遅延がログ出力させる件、およびマスターの誤ったクエリ振り分けが発生する件は
> > pgpool-IIの不具合でした。
> >
> >> 実際には、スレーブがマスタより進むということは発生しないため、
> >> lsn[i] が lsn[PRIMARY_NODE_ID] より大きいときには、
> >> lag の値を 0 (レプリケーション遅れなし) としておくのが良いかと
> >> 思いますがいかがでしょうか。
> >
> > ご提案いただいた方針にて、パッチを作成し添付いたしました。
> >
> > 以上、よろしくお願いいたします。
> >
> > On Mon, 11 Mar 2013 12:17:10 +0900
> > Hidenori Saitoh<saitoh_hidenori_b1 @ lab.ntt.co.jp> wrote:
> >
> >> 齋藤です。お世話になっております。
> >>
> >> pgpool-II 3.2 において、log_standby_delay = if_over_thresholdとして、
> >> ログを確認したところ、以下のようなメッセージが出力されました。
> >>
> >> 2013-02-27 20:11:20 LOG: pid 17651: Replication of node:1 is behind -160 bytes from the primary server (node:0)
> >>
> >> ここで、behind -160 bytes とマイナス値が出力されてしまっています。
> >>
> >> ソースコードを確認したところ、次の箇所で出力されたログだと思われます。
> >>
> >> pgpool-II-3.2.3/pool_worker_child.c
> >> check_replication_time_lag 関数内
> >>
> >> 309行目
> >> pool_log("Replication of node:%d is behind %lld bytes from the primary server (node:%d)", i, lsn[PRIMARY_NODE_ID] - lsn[i], PRIMARY_NODE_ID);
> >>
> >>
> >> このログの出力条件として、
> >> lag> pool_config->delay_threshold
> >> が含まれています。
> >> pool_config->delay_threshold より大きい値のときに
> >> 出力されるべきであり、マイナス値が出力されるのはおかしいと思われます。
> >>
> >> ここで、lag は次の式より算出されています。
> >> lag = lsn[PRIMARY_NODE_ID] - lsn[i];
> >>
> >> lag, lsn[] ともに、"unsigned long long int" 型で定義されています。
> >> そのため、右辺の結果がマイナスになったとき、lag では正しく処理できておらず、
> >> 上記の lag> pool_config->delay_threshold の判定が誤ってしまっているのでは
> >> ないでしょうか。
> >>
> >> また、この算出結果の lag は、次の値に代入しています。
> >> bkinfo->standby_delay = lag;
> >>
> >> この変数は、問合せの振り分け判定処理でも使われていると思われます。
> >>
> >> マスタへの振り分け判定処理については、"pool_query_context.c" の
> >> pool_where_to_send 関数の次の処理が該当すると思われます。
> >>
> >> /*
> >> * If replication delay is too much, we prefer to send to the primary.
> >> */
> >> if (!strcmp(pool_config->master_slave_sub_mode, MODE_STREAMREP)&&
> >> pool_config->delay_threshold&&
> >> bkinfo->standby_delay> pool_config->delay_threshold)
> >> {
> >> pool_set_node_to_be_sent(query_context, PRIMARY_NODE_ID);
> >> }
> >>
> >> そのため、本来であれば、レプリケーション遅延が発生していない(しきい値よりも
> >> 小さい)状況であるにもかかわらず、マスタに振り分けされてしまう不具合が発生
> >> するのではないでしょうか。
> >>
> >> lsn[PRIMARY_NODE_ID] - lsn[i] の結果が負になる理由としては、
> >> ・lsn[PRIMARY_NODE_ID] は、マスタから SELECT pg_current_xlog_location() で取得
> >> ・lsn[i] は、スレーブからSELECT pg_last_xlog_replay_location() で取得
> >> のように、別々に取得していることにより、タイミングによってずれが発生する
> >> ためであると考えられます。
> >>
> >> 実際には、スレーブがマスタより進むということは発生しないため、
> >> lsn[i] が lsn[PRIMARY_NODE_ID] より大きいときには、
> >> lag の値を 0 (レプリケーション遅れなし) としておくのが良いかと
> >> 思いますがいかがでしょうか。
> >>
> >> if( lsn[PRIMARY_NODE_ID]> lsn[i] ){
> >> lag = lsn[PRIMARY_NODE_ID] - lsn[i];
> >> } else {
> >> lag = 0;
> >> }
> >>
> >> または、「Primary_NODE_ID」のlsnは必ず最後に取得することで、
> >> lsn[i] が lsn[PRIMARY_NODE_ID] より大きくなる事象を
> >> 回避できるのではないでしょうか。
> >>
> >> よろしくお願い致します。
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