4.3. watchdogの制限事項

4.3.1. クエリモードの死活監視におけるwatchdogの制限事項

クエリモードでは、PostgreSQLサーバの障害やpcp_detach_nodeによってすべてのDBノードがPgpool-IIから切り離されると、watchdogはPgpool-IIサービスが停止状態にあるとみなし、watchdogに割り当てあられた仮想IPを停止します。 ですので、Pgpool-IIのクライアントは仮想IPを使ってPgpool-IIに接続できなくなります。 これは、複数のアクティブPgpool-IIが存在するスプリットブレインを回避するために必要です。

4.3.2. watchdogが停止しているPgpool-IIに接続する

watchdog が停止状態のPgpool-IIに実IPで接続しないでください。 なぜなら、watchdog がダウン状態のPgpool-IIは、他のPgpool-II watchdogから情報を受け取れないので、他のPgpool-IIから、バックエンドの状態がずれるかもしれないからです。

4.3.3. watchdogが停止しているPgpool-IIは再起動が必要です

watchdog が停止状態のPgpool-IIは、アクティブのPgpool-IIにもスタンバイのPgpool-IIにもなれません。 停止状態からの復帰にはPgpool-IIの再起動が必要です。

4.3.4. watchdogの昇格には数秒を要します

停止通知パケットが他のPgpool-IIに送られる前に、以前の仮想IPが停止したことを確認するので、アクティブPgpool-IIが停止してからスタンバイPgpool-IIが新しいアクティブに昇格するまでには数秒を要します。