Amazon Aurora for PostgreSQL Compatibility (Aurora) は、PostgreSQL用のマネージドサービスです。 ユーザから見ると、Auroraは、いくつか例外があるものの、ストリーミングレプリケーションのクラスタのように見えます。フェイルオーバやオンラインリカバリはAuroraによって管理されます。 ですから、failover_command、follow_master_command、 それにオンラインリカバリ関連のパラメータは設定の必要がありません。 この章では、Aurora用のPgpool-II設定を説明します。
pgpool.conf.sample-streamをコピーしてpgpool.confを作ります。
sr_check_periodを0にして、ストリーミングレプリケーション遅延チェックを無効にします。 Auroraでは、ストリーミングレプリケーションの遅延をチェックするための関数が提供されないためです。
sr_check_period = 0
enable_pool_hbaをオンにし、md5認証を有効にします。 (Auroraでは常にmd5認証が有効になっています)
pool_passwordを作成します。 詳細は項6.2.2をご覧ください。
enable_pool_hba = on
backend_hostname0をAuroraのクラスタエンドポイントに設定します。 backend_hostname1をAuroraの読み取りエンドポイントに設定します。 通常どおり、適切なbackend_weightを設定します。 backend_data_directoryは設定の必要がありません。
backend_hostname0 = 'クラスタエンドポイント' backend_hostname1 = '読み取りエンドポイント'
backend_hostname0のbackend_flagのALWAYS_MASTERをオンにします。
フェイルオーバはAuroraによって管理されますので、backend_hostname0とbackend_hostname1のbackend_flagのDISALLOW_TO_FAILOVERをオンにします。
backend_flag0 = 'ALWAYS_MASTER|DISALLOW_TO_FAILOVER' backend_flag1 = 'DISALLOW_TO_FAILOVER'
health_check_periodを0にして、ヘルスチェックを無効にします。
health_check_period = 0
同様の理由により、接続時あるいは問い合わせ実行中のエラーによるフェイルオーバを避けるために、failover_on_backend_errorをオフにしてください。