2.5. Pgpool-IIのインストール

ソースのtarballを展開したら、以下の手順にしたがって、ソースコードをビルドして、Pgpool-IIをインストールします。

Pgpool-II 4.5から、autoconf/autoreconfによって生成されるconfigureなどのファイルはリポジトリから削除されたので、まずautoreconf -fiを実行し、configureを生成します。

dnf install libtool

cd pgpool-II-4.5.5
autoreconf -fi
   

次に、configureスクリプトを実行します。

./configure
   

configureに以下のコマンドラインオプションを1つ以上指定することで、構築処理やインストール処理を変更することができます。

--prefix=path

Pgpool-IIバイナリやドキュメントなどの関連ファイルがインストールされるトップディレクトリを指定します。 デフォルトは/usr/localです。

--with-pgsql=path

PostgreSQLのクライアントライブラリなどがインストールされているトップディレクトリを指定します。 デフォルト値はpg_configコマンドで取得できるパスです。

--with-openssl

Pgpool-IIバイナリがOpenSSLサポート付で構築されます。 AES256暗号化を使ってパスワードを暗号化する場合もこのオプションが必要です。 詳細は項6.4を参照してください。 デフォルトではOpenSSLサポートは無効です。

--enable-sequence-lock

Pgpool-II 3.0シリーズ (3.0.4まで) 互換の insert_lock を使用します。 Pgpool-IIは、シーケンステーブルの行に対してロックを行います。 2011年06月より後にリリースされたPostgreSQL 8.2以降ではこのロック方式は使用できません。

--enable-table-lock

Pgpool-II 2.2と2.3シリーズ互換のinsert_lockを使用します。 Pgpool-IIは、挿入対象のテーブルに対してロックを行ないます。 このロック方式はVACUUMとロック競合するため非推奨です。

--with-memcached=path

Pgpool-IIバイナリはインメモリクエリキャッシュのキャッシュストレージにmemcachedを利用します。 libMemcachedのインストールが必要です

--with-pam

Pgpool-IIバイナリがPAM認証サポート付で構築されます。 デフォルトでは、PAM認証サポートは無効です。

ソースファイルのコンパイルを行います。

make
   

Pgpool-IIをインストールします。

make install
   

これによりPgpool-IIがインストールされます。 (SolarisまたはFreeBSDを使用している場合はmakegmakeで置き換えて下さい。)